基本的なよこ抱きのしかた

赤ちゃんはスリングの中で、上を向いてほぼ水平に納まります。
月齢を問わず、赤ちゃんが眠っている時に重宝する抱き方です。

よこ抱きのやりかたと注意点

抱いた状態とポーチの中のようす。
正確には真上よりもやや抱き手の方に
傾いて、抱き手の体に添うように丸く
なる事が多い。手の位置は自由。  
赤ちゃんはハンモックで眠るように、上を向いてほぼ水平にスリングの中に納まります。スリングを掛けた肩と反対側に、赤ちゃんの頭がきます。
お尻の部分を一番低く、頭と足はそれより少し高く。ポーチの底がゆるいカーブを描くように調整しましょう。
体が丸まって納まる姿に「窮屈そう」と思われる事もありますが、低月齢の赤ちゃんは本能的に体を丸めたがるもの。体を丸くする方が胎内のように安心して眠れます。
赤ちゃんの鼻や口が塞がれることなくすやすや眠っていれば大丈夫。

ただし新生児期〜首据わり前は股関節が外れやすいので、足を締め付けないよう注意が必要(下記に記載)。
すねを交差させ、あぐらのようにひざが開いた状態を心がけましょう。

小さい頃は全身がすっぽり入ります。体が小さくて布に埋もれてしまうようなら、畳んだバスタオルなどを敷いてかさ上げするとよいでしょう(下記に解説記載)。
大きくなったら全身が収まらなくなります。
その場合は上体をそのまま納め、膝から下を出して抱きます。

スリング(に包まれた赤ちゃんの体)が抱き手の体よりも左右にはみ出すので、狭い場所や人ごみを歩くときは、赤ちゃんをぶつけないように注意しましょう。

新生児〜低月齢期のヒント


*** 正しい状態 ***
足を交差させ、軽くあぐらを組んだような
状態です。もも周りが布で締め付けられて
いるようなら、その部分の布を少し引いて
ゆとりをもたせるようにするとよいでしょう。

*** わるい状態 ***
体育座りのように膝を閉じて丸まっている、
または足を揃えて伸ばしている、など。
この状態を長く続けていると股関節の
異常を引き起こす可能性があります。
産まれたばかりの赤ちゃんは股関節のくぼみが浅く外れやすいため、足を無理に伸ばす・閉じる・開かせる・締め付けた状態を続ける・・・といったことで、外れたり異常が起きる場合があります。
このため、低月齢時にスリングを使う場合は股関節の状態に気を付けて下さい。
特に首据わり前に重宝する「横抱き」は足が閉じがちになるので要注意。抱いた後、足が正しい状態(膝が開いている)かどうかを必ず確認しましょう(右図参照)。

医師に股関節の異常を指摘された場合は、スリングの使用についても必ず医師と相談して下さい。(異常があっても症状や抱き方次第ではスリングを使う事が出来ます)
また、3〜4ヶ月検診で異常を指摘されなければ、その後はあまり気にしなくても大丈夫だと言われています。

股関節の診断は小児科医でないと正確に出来ず、見逃される事もあります。乳児検診をサービスで行なう産院もありますが、なるべく小児科で受けるようにしましょう。


★ふにゃふにゃで扱いにくい場合.

★赤ちゃんが小さくてスリングに埋もれてしまう場合.

バスタオルをたたみ、その上に寝かせる(写真A)、またはおくるみでくるむ(写真B)などして、タオルやおくるみごとスリングに入れると安定して入れやすくなります。

おくるみでくるむ場合、中で足がギュッと閉じてしまわないように注意。
心配な場合は、股の間に小さいタオルをたたんではさむなどしてもよいでしょう。